必須問題の解説が少なくて困っている生徒への指導方法について(101-69)

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こんにちは!シグマプラスです!

 

新年度となり106回の国家試験に向けてシグマプラスの生徒も順調に勉強を進めています。

 

さて、そんな中、LINEで頂いた受講生から質問をご紹介いたします。

 

 

【質問内容】

・必須問題で解答・解説をみても良く分からない時ってどうすれば?よいですか?

101回の69番がわからないんですけど…。

 

 

なるほど…。

 

一般的な参考書や薬剤師国家試験の解説書では、必須問題に関しては特に解説が不十分な場合も多いですよね。

 

そのため、シグマプラスの個別指導だと、まずは困ったらメールやLINEで質問!と伝えています。

 

それでは実際に質問を頂いた問題対して回答した例をご覧ください!

 

【101回-69番の内容】

消失経路の観点から、腎機能障害時に投与量の補正が必要な薬物はどれか。1つ選べ。(101-69)

1 アテノロール  2 プロプラノロール  3 アセトアミノフェン

4 デキストロメトルファン 5 アミオダロン

 

解答1

 

 

 

【生徒への回答例】
アテノロールが腎排泄型の薬物は覚えておいても損はなし!
また、アテノロールの用法・用量について出題されることがあるので覚えておきましょう!

 

アテノロールの用法・用量 → 50mgを1日1回(通常、成人に対して)
(参照問題:99回の331、90回の216)

 

 

アテノロールが腎排泄型なんて知らないよ…。。。どうしたらよいですか?

 

 

大丈夫です!!!

 

それ以外の選択肢を排除することで答えを出すことも可能です!

2)プロプラノロール → CYP1A2などで代謝

CYP1A2で代謝されることを覚えていなくても、

薬剤の範囲の過去問題にある「肝血流律速の薬剤」の知識で対応ができます!!

 

【肝血流律速の薬剤の覚え方】

~ゴロ~ プリケツに

プ:プロプラノロール

リ:リドカイン

ケツ:血流律速

ニ:ニカルジピン、ニトログリセリン

から推定して、 肝代謝が主だって考えると良いと思います。

 

 

3)アセトアミノフェン
衛生薬学の範囲を復習してみましょう!CYP2E1により代謝され活性代謝物になり肝障害を起こす原因となる問題を思い出してみましょう!

(過去問題だと98回236~237、解毒機構は102回の209番)

 

 

4)デキストロメトルファン
デキストロメトルファン単独で覚えるのであれば、
」キストロメトルファンの 「」 → D → CYP2D6での代謝につなげるのも良し!

なお今回の生徒についてはゴロのプリントも配布しておりそちらで対応ができました!(ツイッターでも配信しています!!)

 

 

5)アミオダロン

アミオダロンはCYP3A4で代謝されることは覚えておいて欲しいですね。

他にも、
・アミオダロン投与時には肝機能モニタリングを実施する。(正解の記述:100回の232)

・アミオダロンの投与量は、高齢者では腎機能の低下が予想されるので、 腎機能に応じて減らす。(誤りの記述:83-186)

 

などが出題されていますよね!

 

ただ注意事項としては98回-328番、タダラフィルとの併用に関する問題で、

 

選択肢2)
・腎機能がある患者では減量を検討する基本的にはタダラフィルに関しての問題なので、混同しないように注意しましょう!

 

また、アミオダロンに関しては受験生が忘れがちな内容に

アミオダロンは分布容積が大きい(組織移行性が高い)も忘れがちなので注意して頂けると嬉しいですね!

 

(103回43番)~臨床上での余談~

・腎排泄率が 1%未満のアミオダロンは,腎機能障害がその血中濃度推移にほとんど影響しない

しかし、透析を行っている腎機能障害患者では肝代謝酵素の活性も低下しているとの報告もあり注意が必要。

 

 

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上記のやり取りをするなど、個別指導で結果がでるように進めています!

大学に通いながら、予備校に通いながら受講される方も多数いらっしゃいますので、

ご相談などあればお気軽にお問合せください!

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